こんにちは、マリーです。
先日、二次試験についての記事を書きました。
箝口令があるため、内容について細かく語ることはできずおおむね一般的な話にとどめています。
それでも結構PV数が多く、案外需要があるものだなぁと驚きました。
さて、今回はちょっと具体的な二次試験対策として、指導案の作成についてです。
私が行った対策の体験談であり、実際の試験内容に踏み込むものではないことをご承知おきください。
指導案の基本形を知る
私は大学時代に教職課程を履修していなかったので、この試験で初めて学習指導案に触れました。
本時の授業をおおまかに「導入・展開・まとめ」に分け、それぞれの学習活動や児童の反応(予想)、指導上の注意点などを記入するのが定番のようです。
作成者や学校の指定フォーマットによって少しずつ違いがあると思います。
指導案については書籍もありますし、ネット上でも様々なサンプルを見ることができます。
NITSの指導案に関する動画もぜひチェックしましょう。
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AIに指導案を作ってもらう
基本の形や書き方を理解したら、実際に作成してみましょう。
一次試験に通過すると、二次試験の教科が知らされます。
そこから様々なテーマを予測して設定し、色々なパターンを作りました。

私はiPadにGoodnotesというノートアプリをインストールし、白紙の指導案テンプレ(PDF)を入れて量産する方法を取りました。
そして、ここで役に立つのがAIです。
私はマイクロソフトのCopilotにアシストをお願いしました(もはや盟友)。
簡単にまとめると次のような流れです。
- DLできる指導案のテンプレやフォーマットがあれば、それをAIに投げる。
- テーマを提示して作成してもらう。
- フォーマットを埋めたレスポンスが来るわけではなく、各項目について文章で回答してくれるので、それをiPadのテンプレに書き写す。
- 繋がりがおかしいところ、もっと深堀りしたいところなどがあれば、指摘して修正してもらう。
- 適宜自分の書き足したいことを追加で織り交ぜる。
こんな感じです。
「なんでここをこう書いたの?」「もう少し細かくして」「他に予想される反応は?」などといったやり取りをしながら、何本も作りました。
この作業を繰り返すうちに指導案の大きな流れが掴めるようになります。
作らせて眺めるだけでなく、書き写すというのもポイントです。
読む・書く・見返すという一連の工程があった方が圧倒的に頭に入ります。
自分の指導案をAIに見せてみる
一通り指導案の書き方を覚えたら、今度はAIにテーマを提示し、自分で一から埋めたフォーマットをアップロードしてチェックを依頼します。
そして改善点を指摘してもらい、ブラッシュアップしていきます。
まずサンプルを作ってもらう ⇒ 質問する ⇒ 自分で作って見てもらう ⇒ 指摘を受けて修正という流れですね。
周囲に指導案作成の経験者がいればお願いできるかもしれませんが、私は誰もおらず一人作業だったので、AIと一緒にトレーニングしました。
このような方法で指導案の書き方を覚え、大きな不安もなく本番に挑むことができました。
使いまわせるフレーズを溜めておく
児童の反応はテーマによって違いますが、学習活動や指導上の注意点などはある程度パターンが決まっています。
私は練習でお決まりのフレーズを使いまわし、本番でも活用しました。
学習活動を例に、いくつか汎用フレーズを挙げてみます。
【導入】
- 写真や映像を視聴する(2回目以降の場合:前時のふりかえりをする)
- 本時のめあてを知る
- 本時の流れを知る
【展開】
- 〇〇についてワークシートに書き出す(個人作業)
- 〇〇についてグループで意見交換し、他者の気づきに触れる(グループワーク)
- グループごとに発表し、他のグループの視点を知る
【まとめ】
- めあてに対するまとめを書く
- 振り返りシートに、わかったことやもっと知りたいことを書く
- 次回の確認
テーマによって多少の変更を加えながら、基本的にはこの流れで書きました。
これが正解かどうかわかりませんが、一応ちゃんと合格しています。
そこそこ汎用性が高いと思いますので、指導案の構成に迷ったら使ってみてください。
注意点
試験では自分で作った指導案をもとに模擬授業をします。
私も自分の指導案で模擬授業の練習をしましたが、やってみると意外と「書き足りないな」と感じることが多かったです。
文章を並べて作っているため、実際に語り口調で演じるとどことなく流れがぎこちないというか…箇条書きを喋っているような、点と点になっている感覚です。(突然話題が変わる感じ?)
それを補おうとすると、指導案に書いていないことを補足的にどんどん付け足して喋ることになったりして、「これじゃ指導案に基づいた授業になっていないのでは?」と気づきました。
もちろん実際の現場では先生の裁量でよいと思いますが、認定試験で指導案にないことをペラペラ喋るとマイナスになる気がします。
ということで、指導案を作るときは「実際にこれを使って授業する」ということを念頭に、流れを意識することが大切ではないかと思いました。
まとめ:サンプルをたくさん見て、いいところを吸収しよう
私はネットで様々な自治体の指導案を見ましたし、AIにお手本を作ってもらってたくさんの例を確認しました。
役に立つフレーズや上手な流れの作り方など、参考にできるところはどんどん取り入れていきましょう。
実際の試験時間は短く、あまり推敲する時間はありません。
とにかく何本も作って流れを把握すること、制限時間内でしっかりと紙面を埋められるよう知識をストックしていくことが肝要です。
そのうえで、この指導案を元に喋れるのかということもぜひ確認してください。
お読みいただきありがとうございました。

