こんにちは、マリーです。
今回は小学校教員資格認定試験のお話になります。
合格すると小学校の教員免許(二種)を取得できる試験です。
小学校の免許は、一般的には大学の教育学科等で教職課程を履修して取得するものですが、この試験はスクーリングや教育実習を経ずして教員免許をゲットしようという、なんともお得なものです。
私は2025年度の試験を受験し、無事に一発合格しました。
情報が少なく、専用テキストも売られていない教員資格認定試験。
この記事をご覧の方は、同試験に関心があり検索されていることと思いますので、参考になれば幸いです。
小学校教員資格認定試験とは
概要
独立行政法人教職員支援機構(NITS)が実施する試験です。
これに合格して都道府県教育委員会に申請すると、小学校教諭の二種免許が授与されます。
受験資格は高卒以上です。
試験内容
一次試験と二次試験からなり、各1日です。
かつては三次試験まであったり、複数日にわたって試験を行っていたこともあるようです。
一次試験
- ペーパーテスト2種
…教職教養と選択科目(10教科から6教科選択) - 論述2種
…教職教養と選択科目(10教科から1教科選択)
選択科目は、当日の問題を見て決めることができます。
6教科のうち音楽・図工・体育から2教科の選択が必須です。
二次試験
年によって多少の変化があるようですが、近年は次のような内容です。
- 指導案作成
- 模擬授業
- 口頭試問、面接
二次試験についてSNSへの書き込みや口外は禁止されているため、ネットで調べても基本的に情報は得られないと思います。
受験地と日程
2025年の一次試験は東京と大阪、二次試験は東京のみ。
試験は年に一回です。
例年7月頃に一次試験・11月頃に二次試験でしたが、2025年はそれぞれ二か月ほど前倒しとなり5月一次、9月に二次でした。
試験地は追加・変更となることがありますので、最新の情報をチェックしてください。
こんな人におすすめしたい
どんな資格もそうですが、受験にあたって向き不向きはあります。
個人的な感想ですが、以下にあてはまる方ほど有利な試験です。

該当しないから不利ということではありません!
合格者数の制限はないので、既定の点数を取れば合格です。
幼中高いずれかの教員免許を保有している人
試験の一部が免除されます。
国試で保育士資格を取った人
教育法規、教育原理、教育史、心理学e.t.c…
保育士試験のための知識で教職教養をかなりカバーできるので圧倒的に時短。
学校は文科省の管轄下なので学校関連の知識は新規学習になりますが、体感的には7割くらい履修済みの感覚でした。
ちなみに音楽理論と造形技法がしっかり身についているかたは、選択科目で音楽と図工を選ぶと覚えることが少なくてよいでしょう。
首都圏に住んでいる人
受験会場は東京or大阪の二択、二次試験にいたっては東京のみ。
遠方から受験する方は飛行機や新幹線を利用し前泊するそうです。首都圏にお住まいの方はその負荷を軽減できます。
小学生以上の子どもがいる人
実際に小学校に足を踏み入れる機会があるため、圧倒的に解像度が高い!
特に二次試験は模擬授業があるので、授業参観などで令和の小学校の授業風景を生で見られるのは非常に有利です。
子どもの教科書やノートも役に立ちます。
若いころ勉強が好きだった人
選択科目の試験問題は、学習指導要領の内容とその教科に関する知識が半々くらいです。
教科に関する知識について、とりわけいわゆる五教科は自分のなかの「貯金」次第です。
勉強しなおすには範囲が広すぎるので、得意な科目があれば知識はとくに学習せずとも指導要領の暗記だけで乗り越えられます。
まとめ:気になったら、とりあえず過去問をチェックしてみよう
小学校教員資格認定試験について検索すると「難易度が高い」「何年やっても受からない」「通信で取った方が楽」など、受験者が尻込みするようなネガティブな声が目立ちます。
しかし前項の(個人的な)おすすめ属性を有する方であれば、そこまでハードルは高くないと思います。
百聞は一見に如かず、公式サイトで公開されている過去問を見てみてください。
指導要領関連を抜きにして「あれ、けっこう解けるかも」という感触なら、この試験に向いているかもしれません。

