前回の記事であごボトックスについてあれこれ書きました。医療従事者ではないので、梅干しじわに悩む私自身が色々と調べて辿り着いたまとめです。
ボトックスを打つことで梅干しが消えるらしいと知りながら、注射が怖くて長らくためらっていましたが、先日とうとう打ってきました。
結論から言うと、大満足です。「この程度の痛みと出費であごがきれいになるなら定期的に通う!」と決意しました。
恥ずかしい写真も交えながら、あごボトックスをレポートしていきます。
ボトックスを打つまでの経緯
梅干しじわで横顔まで崩れる
幼少期から長らく口呼吸の癖がありました。今は鼻呼吸ですが、鼻呼吸しながらも無意識に口を開けてしまうため、口を閉じるよう気を付けています。
しかし口を閉じていると、気づけば歯を食いしばっています。ギリギリと力を入れてはいませんが、上下の歯が接触している状態です。
そんな悪癖のせいもあり、口を閉じていると梅干しじわができます。笑うと(=口を開けると)わからなくなりますが、証明写真とかまじめな顔をしているときに梅干しなのはちょっと嫌です。
あごがこわばっているので、横顔もいまいちです。鼻が低いとか顔の肉付きがよいとか加齢であご肉が…など色々ありますが、あごの形自体もきれいじゃないので横顔に一層自信がありません。
今は写真加工アプリが盛んですから、撮影した写真の修正は容易です。
しかし写真の中ではきれいになっても、実際の自分は梅干し。いくら写真であごを加工しようと、人の目にうつるのは梅干しです(そこまで見てないかもしれませんが)。
きちんとした場で記念撮影とかするたびに梅干しの写真が増えていくのはキツイ。
正面もさることながら、髪の毛をまとめたときとか、きれいな横顔でいたい。
……といった具合に、梅干し治したい欲が噴出してきました。
食事中のあごがやばいと気づく
決定的な出来事は、食事中の自分のあごを目の当たりにしたことです。
あるとき、テーブルの端に小型のスタンドミラーが置きっぱなしになっており、食事中の自分の顔が映っていることに気づきました。
咀嚼(=口を閉じる)時の梅干しがすごいのです。食べているときの顔なんて見たことないので衝撃的でした。
これまで他人との食事の場でこんなあごを披露していたのかと思うと、直ちにボトックスを打つしかないと腹を決めました。
その後気づいたのですが、友人が撮ったワインを飲んでいる写真も、よく見ると梅干しでした。口をすぼめることになるので、飲み物を飲むだけでもあごにしわができるんですね。当然ながら、ワイングラスであってもペットボトルであっても同様です。
注射が怖くて踏み出せない
梅干しじわの原因や治し方を調べていくうちに、ボトックスを打つと梅干しが解消され、さらにオトガイ筋の緊張が取れてあごができると知り興味を持ちました。
梅干しじわに効くマッサージとか口元の体操とか、そういうのは時間がかかりそうだし効果も謎なのでノーセンキュー。今すぐに消したいから、即効かつ確実な効果が欲しい。
しかし私は注射や点滴などが大嫌いで、針を見て貧血になり車椅子に乗せられたことも何度かあります。
しかもオトガイ筋に打つ=筋肉注射なので痛みは強いはず。そう考えると恐怖でなかなか踏み出せずにいましたが、合わせ鏡で横顔を再確認してやはり絶望的だと再認すると、ついに美容外科の予約をとりました。
数ある美容外科の中から私が選んだのは、新宿にある「もとび美容外科クリニック」です。
もとび美容外科を選んだ理由
現在都内在住なので、ボトックス注射ができる美容外科があちこちにあります。正直、多すぎて選び方がよくわかりません。ネットで検索すると、良い口コミも悪い口コミも出てきます。
私は美容外科そのものが初体験のため、テレビに出ているような有名クリニックの方が安心だろうと漠然と考えていました。
結果的に選んだのはもとび美容外科ですが、(自分を含む美容に疎い人々にとって)知名度はそこまで高くないと思います。ここを選んだ理由は次のようなものでした。
妹が通っている
エラボトックスを打っている妹にあごボトックスを打ちたいと相談したところ、「いろんなところでやったけど、最終的にもとび美容外科に落ち着いた」とのこと。
身近な人が打っている=安心という単純な動機ですが、こんな経緯でもとび美容外科に気持ちが傾きました。さらに話だけ聞いてやめるのもアリだそうで、とりあえずカウンセリングを受けて怖気づいたら引き返そうと思いました。
なお、ボトックスが効いている期間、彼女のエラは完全に消失しています。ボトックスというのはどうやらすごい威力のよう。期待が高まります。
かなりリーズナブル
いくつかのクリニックを調べてみると、あごボトックスは一回3~5万円程度のところが散見しました。保険適用外とはいえ、そこそこいいお値段で尻込みします。
もとび美容外科のあごボトックスは、9,800円と11,800円の二択でした(いずれも税別)。後述しますが、この価格差は薬剤の違いによるものです。
他院よりも明らかに安く、おためし価格のような印象を受けます。言い換えれば、仮に効果がなくても諦めがつく料金設定です。
これが決定打になり「とりあえず一回打ってみよう」という気になりました。
施術の流れ
電話は緊張するのでWebで予約希望日を送信すると、希望日時で予約可能とメールで返事が届きました。
そのメールに返信し、本予約となりました。
①問診
朝イチの予約だったため、一番乗りのようでした。受付で問診表を受け取り記入します。
治したい部位、既往歴、来院のきっかけなど一般的な質問です。
待合ブースのスクリーンには、先生自らエラボトックスを打つ映像が流れていました。注射恐怖症の人は直視しないほうがよさそうです。
しかし平気な顔で自己注射されているので、そこまで痛くないのかもとちょっと不安が和らぎます。
なお、ここでも当日の施術希望の有無を申告します。私は打つ気満々で行きましたが、カウンセリングだけでもOKとのことです。
②カウンセリング
問診が済んだら、次は医師によるカウンセリングです。改めて、あごボトックスで梅干しを治したい旨を伝えます。ついでにあごなしの悩みも。
それに対する医師の説明はこんな感じです。
- ボトックスを打つとしわがなくなり、その分あごの筋肉が少し下がって自然な丸みができる
- シャープにしたいならボトックス+ヒアルロン酸
そこまであごを尖らせたいわけでないし、美容外科での治療自体が初めてなので、とりあえずボトックスだけ打つことにしました。
③料金説明・術後の注意
カウンセリング後は別室で料金説明と術後の注意を受けます。
もとび美容外科が提供するあごボトックスは、ゼオミンとアラガンの二種類です。
ゼオミン | アラガン | |
製造元 | メルツ社 (ドイツ) |
アラガン社 (アメリカ) |
製品名 | ゼオミン | ボトックスビスタ |
料金 | 11,800円+税 | 9,800円+税 |
「ゼオミン」「アラガン」といわれますが、前者は製品名で後者は社名です。そしてボトックスという名称は実は製品名であり、これらの薬は正式にはボツリヌストキシン製剤と呼ばれます。
両者の違いですが、ゼオミンの方が不純物が少なく効果が安定しやすいそうです。
アラガンは知名度があり唯一厚労省の認可を受けていますが、ゼオミンよりも不純物を多く含みます。
ちなみに、より安価な製剤としては、韓国のリジェノックスが有名です。こちらは上記のふたつよりも不純物が多く、もとびクリニックではあご用のリジェノックスは選択できませんでした。
ということで、選択肢はゼオミンとアラガン。「不純物が少ない」VS「国内唯一の承認薬」なので迷います。
どちらが人気か聞くと、半々くらいだそうです。高い方を勧められるかと思いましたが、そんなことはありませんでした。
二千円の差なので、最終的にゼオミンを選択。ドイツの医薬品というと、なんとなく先進的で安全なイメージがあります。前払い制とのことで、その場で会計を済ませました。
④施術
いよいよ治療室に入ります。診察台で仰向けになり、注射する部位にマーキングします。
それから保冷剤であごを冷やし、痛みを軽減するという機械をあてながらいざ注射。場所を変えながら六回くらいチクチクしました。
注射ですから当然痛みはありましたが、多分予防接種などの方が痛いです。麻酔クリーム(別途三千円)を頼もうと思っていましたが、妹からは絶対いらないと止められました。確かにこの程度なら三千円払わなくてよかったと思います。
注射後そのまま少し休み、看護師さんに注射後の日常生活について質問などをしてから退室します。
なお、来院から終了まで30分強でした(初回カウンセリング込み)。先客がなかったせいでもあり、たったこれだけで終了です。
↓痛みの程度などはこちらにまとめています
効果のほどは?
百聞は一見にしかず、こちらがあごのビフォーアフターです。
上が打つ前のあご、下がボトックスを打った翌日のあごです。
スマホのインカメラで撮影して拡大したため画質がものすごく粗いですが、一日でここまでしわが消えます。変化がわかりにくくなるので恥を忍んでアプリ等による質感補正はナシです。
ものぐさなためその後の写真を撮らないまま日が経ってしまいましたが、現在はもっとツルンとしています。
しかし、さらに注目すべきは横顔の変化です。
自撮りなので明るさや映り方がバラバラですが、こんなあごになりました。ちょっと別人のようじゃありませんか?
三日程度で効果が出始めるとのことでしたが、注射翌日にはこの変わりようです。
元の骨格のせいもありEラインにはなりませんが、笑うと(口角を上げると)できます。
ボトックス一回でここまであごができました。ヒアルロン酸を打つともっとシャープなあごになるのでしょう。
あごボトックスを打った感想
「ボトックス打ちたい…でも注射怖い…」こんな状態で煮え切らなかったのですが、実際に打ってみると全然大したことありませんでした。
打ったその日のうちに効果を実感し、翌日には明らかにあごの形が変わりました。
三日もすれば梅干しの面影はなく、平常時はもとい口をすぼめてもしわなんてできません。
でも、多分これが本来の自分のあごなんですよね。口呼吸や食いしばり癖のためにオトガイ筋が発達してしまったわけで、その緊張が解ければ普通のあごに戻るのだと思います。
もっと早くから打っていれば、写真の自分もきれいなあごだったのにと悔やまれます。
切ったり縫ったりでなく、ただ注射を打っただけです。一万円強でコンプレックスが解消されるなら安いもので、これからも通い続けようと決意しました。
大きな声では言えませんが、あごができたのが嬉しくて毎日合わせ鏡で横顔を見ています。
気になること
ボトックスを打ってから、朝起きたときに口の半開き率が高いような気がします。
オトガイ筋は下唇を引き上げる筋肉なので、それが麻痺したからかなぁと思っていますが、元々口呼吸の癖があったうえ就寝中は意識がないので因果関係はよくわかりません。
予防策(?)としては、寝る前に枕に頭を乗せるとき、反らさずにちょっとあごを引き気味にすると、首元が引っ張られないので口が開きにくいです。
のどの乾燥が気になる場合は唇にいびき防止のシールを貼ったり、マスクをして寝たりするといいかもしれませんね。
他人の目にはどう映る?
自己申告しない限り気づかれないでしょう。エラだとけっこう変わるので「やせたね!」とか言われるかもしれませんが、あごはわかりにくいと思います。
ちなみに私の夫は「どこが違うのかわからないし、そもそも何が気になっていたのかわからない」とのことでした。まあ、そんなものでしょう。
実際、他人のあごの形なんてそこまで見ていません。完全に自己満足ですが、自信が持てればいいのです。気持ちも明るくなりますよ。
まとめ:梅干しじわに効果絶大!もっと早く打てばよかった…
あごボトックス(ゼオミン)の明細
もとび美容外科でのあごボトックス体験はこんな感じでした。この度初めて美容外科に足を踏み入れましたが、かなりあっさりした対応で個人的には嬉しい限りです。
ヒアルロン酸も打つべきとか、高いボトックスの方がいいとか、そういったゴリ押しもありませんでした。予後も特に問題はなく、効果もしっかり出ています。
ボトックスは安全性と有効性が認められている治療法ですが、全く無害というわけではありません。程度は低くとも副作用が出る可能性はありますし、女性の場合は妊娠に影響を与えるかもしれないのがネックでしょう。
こういった理由から手放しで推奨はしませんが、あごボトックスは梅干しじわ退治にとても効果的です。くわえて自然な横顔も手に入るため、まさに一石二鳥ともいえます。
「とにかく梅干しじわを直ちに消し去りたい」という方にとっては非常に手軽かつ有効な治療法なので、本気でお悩みならばご一考ください。
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