ファンケルとオルビスは良心的な価格帯から愛用者が多く、数あるスキンケアブランドのなかでも双璧をなす存在です。
ニキビケアやエイジングケアといった基礎化粧品の購入時に比較対象とされやすい両社ですが、その他にもボディケア用品やサプリメントなど、様々な美容・健康促進製品が販売されています。
今回は、そんなファンケルとオルビスのリキッドタイプクレンジングを比較してみます。
両方使ってみたうえでのレビューですので、両者の間でお悩みの方の参考になれば幸いです。
マイルドクレンジングオイル(ファンケル)
マイルドクレンジングオイル 120ml / 1,870円(税込)
通称「マイクレ」と呼ばれ、クレンジングオイルの代名詞とも言うべき商品です。
メイクだけでなく毛穴づまりや角栓も落としつつ、肌のバリア機能を守ってうるおいをキープ。
ウォータープルーフの濃いアイメイクや口紅も、これ一本で落とせます。
汚れを落としつつ水分の蒸発を抑えるので、肌が乾燥しにくくなっています。
濡れた手でも使えるので、お風呂でメイクを落としたい方にぴったりです。
そしてマイクレは長らくボトル販売のみでしたが、ついに詰め替え用も登場しました。
115mL×1袋(約57回分)で税込1,760円と、ボトル新品より110円安く買えます。
おためしは一か月分60ml 税込500円、ファンケル通販初めての方限定です。
クレンジングリキッド(オルビス)
クレンジングリキッド 150ml / 1,467円(税込)
※写真は過去に販売された限定ボトル
その外観からクレンジングオイルと思いきや、実はオイルカットのアクアクレンジングです。
使用中はとろみがあるものの、洗い流したあとのヌルつきやつっぱり感はあまりありません。
こちらも濡れた手での使用が可能です。
詰め替え用も販売されており、同量で1,268円(税込)と経済的です。
こちらの商品には、トライアルがありません。
比較
いよいよ比較していきます。
なお、私自身は近年オルビスを使用していますが、昔はファンケルを使っていました。
ファンケルのマイクレは数年ぶりの購入です。
洗浄力
口紅
シャネルのルージュココを使用します。
左側がファンケル、右側がオルビスです。
両端に垂らして軽くこすってみると…
どちらも一気に落ちました!
落ち方にはあまり差がないように感じます。
アイライナー(フィルム)
ヒロインメイクのアイライナーを使用します。
ちょっとインクが薄かったので、数回重ねてかなり濃くしてみました。
左側がファンケル、右側がオルビスです。
ちょっと近すぎました。指先でそれぞれ20回くらい軽くクルクルこすってみると…
オルビスはかなり落ちています。ファンケルはまさかの変化なし。
フィルムタイプ=お湯で落ちるタイプなので、オイルのファンケルとは相性が悪いようです。
とはいえ、結局その後のぬるま湯洗顔できれいに落ちるので、ファンケルでも別段困りません。
フィルムタイプかつクレンジングで落ちた、というすっきり感が欲しいならオルビスですね。
アイライナー(ウォータープルーフ)
続いてウォータープルーフのアイライナーです。メイベリンのハイパーグリッツインクを使用しました。
左側がファンケル、右側がオルビスです。
なかなか落ちず、双方40回ほどクルクルしてみました。
右側のオルビスが少し滲んでいるように見えますが、ウォータープルーフだけあって手ごわいようです。
しかし水で流しながら、指先で軽く10回ずつ擦ってみると…
水をかけたらポロポロ落ちました。変化がなさすぎてクルクルし続けましたが、多分40回もこする必要はなかったかも。
写真では左側・ファンケルの方が落ちていますが、オルビスが劣っているという感触はありません。
いずれも簡単に落とすことができました。
マスカラ(ウォータープルーフ)
KATEのラッシュフォーマーWPで試してみます。
左側がファンケル、右側がオルビスです。
それぞれ20回ずつクルクルしてみると…
ファンケルがよく落ちています。
さらに倍の40回クルクルした結果がこちら。
ファンケルとオルビスでかなり差がついていますが、このあと水をかけながらこすると、どちらもきれいに落ちました。
クレンジングの段階でよく落ちるのはファンケルですが、最終的にはきちんとオフできますので、オルビスだと残るということはありません。
ファンデーション
手の甲に塗っても分かり辛いので写真は割愛し、顔に使った際の所感となります。
毛穴に対する実感
【ファンケル】
小鼻や頬など毛穴の目立つところをクルクルしていると、角栓が取れたような粒?を感じることがある。
【オルビス】
正直、毛穴に詰まったファンデが落ちているのかよくわからない…(と思いながら数年使っていた)。
使用感
ファンケル
・伸びが良い
オイルなので非常に伸びがよく、1プッシュで顔中にクレンジング剤が行き渡ります。
・つっぱらない
流したあとのつっぱり感もありません。
昔は結構つっぱった記憶があるのですが、リニューアルされているようです。
オルビス
・伸びはいまひとつ
オイルカットだからか、ファンケルのように肌の上でスルスルとは広がりません。
1プッシュではやや足りず、個人的には1.5~2プッシュくらいの量が必要と感じます。
1プッシュで落とそうとすると、顔中に広げるために少々摩擦が生じます。
・あっさりした使い心地
とろみはあるもののオイルではないため、ヌルヌル感は少な目です。
コストパフォーマンス
ファンケル
120ml / 1,870円(税込)
≪標準使用量 2プッシュ / 1回≫
一本で60回分とのことなので、およそ二ヶ月分にあたります。
(説明書きをよく読んでおらず、私はこれまで1回1プッシュでした)
一ヶ月あたり900円強ならば、高すぎるというほどではなさそうです。
詰替え用は115mLで1,760円(税込)となっています。
オルビス
150ml / 1,467円(税込)
≪標準使用量 1~2プッシュ / 1回≫
ファンケルより安く、内容量も多いです。
ただし人によって1プッシュでは心もとないため、一回あたりの使用量が少し増えるかもしれません。
詰替え用は同量で1,268円(税込)なので、割安かつエコですね。
総合評価と感想
ファンケル
【総評】
汚れ落ち感 ★★★
使用感 ★★★
コスパ ★★☆
【感想】
・洗浄力が優れている
・よく伸びるのでさっと落とせる
・意外にもつっぱらない
【こんな人にオススメ】
・しっかりメイク派
・化粧はさっさと落としたい
・洗浄力重視
- ファンデの落ちを実感できるのはこちら
オルビス
【総評】
汚れ落ち感 ★★☆
使用感 ★★☆
コスパ ★★★
【感想】
・ヌルヌル感が少ない
・メイクと馴染むまでに少し時間がかかる
・詰替えできるからコスパがいい
【こんな人にオススメ】
・薄~中濃メイク派
・アイメイクはフィルムタイプ
・コスパ重視
- フィルムタイプ愛用者ならオルビスが楽ちんかも
まとめ:リキッド同士でも使い心地は全然違う!
どちらもリキッドタイプですが、オイルのファンケルとオイルカットのオルビスでは使い心地が大きく違いました。これはかなり好みが分かれそうです。
がっつりお化粧される方、時間をかけずにパパッと落としたい方であればファンケルの方が使いやすいかと思います。
逆に普段のメイクがあまり濃くない方、ニキビなどにお悩みでオイルを避けている方ならばオルビスでしょうか。
アイメイクにフィルムタイプの製品を使っている方も、目元に関してはオルビスが落ちやすいです(ファンケルだと、その後の洗顔で落とす感じ)。
私自身はオルビスユーザーでしたが、久々にファンケルのマイクレを使ってみて正直揺らぎました。
驚くほどスルスルのびるし、オルビスよりもファンデーションを落とせている感覚があります。
毛穴埋める系の下地を使っているせいもあり、個人的にはこちらが好きです。
お財布とも要相談ですが、ストックがなくなったら乗り換えるかもしれません。
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